中国富裕層の贈り物ブランド、高級品自粛でアップル躍進

 中国人富裕層が贈り物で最も好むブランドランキングの最新版が、フージワーフ研究院から発表され、1位はアップルとなった。共産党による汚職取り締まりが厳しくなっており、高級ブランド品市場も緊縮し2年間で売上は30%減に。国内の高級酒ブランドであるモータイが6位に上昇するなどの動きも出ている。


 この調査は、保有資産160万ドル以上の中国メインランドの富裕層376人が調査対象になっている。対象者の平均資産は680万ドル、平均年齢は38歳、男女比率は6:4。同研究院はこの調査を11年続けている。

 汚職取り締まりがひじょうに厳しく、高級品の贈り物にまで警戒感がある。高級ギフト市場はおとなしく、そんな中で存在感を増しているのがアップルで18.9%から20.3%に支持率を拡大した。高級ブランドの象徴的な存在でもあるエルメスが5位から7位にランクを落とした。バーバリー、プラダはともに圏外に去った。

 酒では赤ワインではなく、モータイに注目が集まる格好となった。3年ぶり2度目のランクインとなった。また、中国国内ブランドとしては、唯一のランクインとなっている。

◆2014年
1 アップル    20.3%
2 ルイ・ヴィトン 13.4%
3 グッチ     6.8%
4 シャネル    5.5%
5 モンブラン   4.8%
6 モータイ    4.7%
7 エルメス    3.8%
8 カルティエ   3.6%
9 ブルガリ    3.5%
10 サムスン    2.3%

◆2013年
1 アップル    18.9%
2 シャネル    13.2%
3 ルイ・ヴィトン 10.2%
4 ディオール   5.1%
5 エルメス    4.1%
6 カルティエ   3.7%
7 ティファニー  3.6%
8 アルマーニ   3.5%
9 サムスン    3.4%
10 グッチ     1.7%

 中国富裕層はブランド品の贈り物を好み、特に春節(中国の正月)に富豪が贈り物をする価格は欧米を上回る。

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