スターバックス出店で不動産価値は平均より3割上昇

 スターバックスができると不動産価値が上がる。

 自宅近くにスタバがある人にとっては大喜びしそうな、こんな調査結果が発表されている。スタバの本拠地の米国では、1997年から昨年までの17年間で平均よりも30%以上も上がっていることが判明した。


 これは、米サイトQUARTZが、米不動産取引情報サービスのジロードットコムのデータを基にして算出したもの。自宅の周囲4分の1マイル以内(約400メートル)に、スターバックスができる前と後では、不動産価値に変化があったという。

 実際に、自宅近くにスタバがあるかないかで見れば、平均では約3割の差が生じている。

・スタバが半径4分の1マイル以内にある家 13万7000ドル
・スタバが半径4分の1マイル以内にない家 10万2000ドル

 ある特定のチェーンができると、不動産価値に変化があるのかどうかという点だが、実は、ダンキンドーナツの例とも比較を行っているが、おおむね同様な結果になっていた。

 米国の住宅の平均は、1997年からの17年間で65%上昇し16万8000ドルとなった。その一方で、スタバが近い住宅は、それを上回る96%上昇の26万9000ドルとなった。

 スタバはプレミアムは立地への集中出店を行ってきた。そのため、不動産価格は通常の土地よりも上がりやすいという傾向があることは間違いないだろう。

 最近では、大都市の住宅街で新規需要を創出しようと、2013年4月に二子玉川に新形態の店舗の1号店を出したり、全国制覇を目指して鳥取県にも出店を計画したりしている。すでに国内では1000店舗を超えており、日本では参考にならないかもしれないが、新興国などの不動産では参考になる指標かもしれない。


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