世界三大高級時計ブランドグループの一角であるスウォッチグループは5日、早ければ今年中にもスマートウォッチを発表する計画があることを明らかにした。すでに、ライバルであるLVMH、フィナンシェール・リシュモンも市場参入を明らかにしており、
アップル対高級ブランドの戦いが始まりそうだ。
ニック・ハイエック最高経営責任者(CEO)はブルームバーグのインタビューで計画を明かしており、充電の必要はなく、機能としてはインターネットはもちろん、モバイル決済もでき、ウィンドウズ、アンドロイドにも対応しているという。
LVMHはタグ・ホイヤーからの発売であることを明かしているが、傘下のどこのブランドから明確にしていない。
アップルがすでに3億台以上も普及させているアイフォーンやアイパッドなどのデバイスとの連携ができるため有利という見方もある。ただ、以前にデザイナーのジョナサン・アイブ氏がアップル・ウォッチについて「アイフォーンよりも難しかった」と語ってはいるが、ウブロのジャン・クロード・ビバルCEOは「セクシーさは何もない子供向け」とも語るなど、デザインとブランドで勝負できると踏んでいることだろう。
2015年は、スマートウォッチを巡るデバイスブランドと高級ブランドの戦いが火ぶたを切る。
また、スウォッチグループは2014年の通期決算を発表しており、売上高は前年比4.6%増の92億1900万スイスフラン、営業利益は同24.3%減の17億5200万Sフラン、
純利益は同26.6%減の14億1600万Sフランとなった。フラン高の影響をかぶっており、各ブランドとも5~7%、価格を上げるという。