航空会社スカイマークの筆頭株主で前社長の西久保愼一氏が2月2~4日にかけて、自身が保有する株式の大部分を市場内で売却していたことが、関東財務局に提出した書類でわかった。西久保氏の持ち株比率は30.57%から9.78%に低下する。
変更報告書によると、日付ごとの売却数と持ち株比率は次のとおり。
・2月2日 1702万株 18.63%
・2月3日 116万株 1.27%
・2月4日 80万株 0.88%
スカイマークは業績悪化により、1月28日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請。西久保氏も同日付けで社長を退いている。その直後にあたり、現在は投資ファンドのインテグラルの支援のもとで経営再建を目指していく。同社株は1月29日から下落しており、3月の上場廃止までにさらに値を下げていくと見られる(以下参照)。
◆スカイマーク株の終値
1月28日 317円
1月29日 237円
1月30日 157円
2月2日 19円
2月3日 30円
2月4日 28円
2月5日 27円
2月6日 29円
終値ベースで売却額を計算すると約4億円となる。西久保氏は2003年に自己資産35億円を出資し筆頭株主に。また、給与支払いなどで同社に自己資金7億円を貸し付けていたこともわかっている。経営者としてだけではなく、投資家としても高い代償を払ったことになる。