国の純負債7年連続増の490.4兆円

 財務省が発表した2013年度末(25年度末)の「国の財務書類」によると、負債合計は
前年度比25.9兆円増の1143.1兆円で、純負債額は7年連続増の同13.4兆円増の490.4兆円になったことがわかった。


 一般会計・特別会計を合わせて、13.4兆円の純負債額が増加して490.4兆円で、2011年度末の-459.3兆円、2012年度末の-477.0兆円から一定のペースで増加し、7年連続で過去最大を更新している。

 保有する米国債などの円換算評価額が円安進行で膨らみ、652.7兆円と12.5兆円増加したが、負債総額の1143兆円のうち、800兆円以上を占める公債が圧迫する(以下、資産、負債参照)。

◆主な資産
・公共用財産146.4兆円
・貸付金137.9兆円
・有価証券129.3兆円
・運用寄託金104.8兆円
・出資金66.3兆円
◆主な負債
・公債855.8兆円
・公的年金預り金112.2兆円
・政府短期証券101.6兆円

 平成25年度の「業務費用合計」は、139.6兆円(対前年度比+1.7兆円)、「財源合計」は105.1兆円(対前年度比+6.8兆円)で、業務費用と財源の差額である「財源不足」は、―34.4兆円(対前年度比+5.1兆円)となり、財源不足は続いている。

 ちなみに、債務残高のGDP比率は次のようになっている。

◆債務残高のGDP比率
2014年 229.6%
2013年 224.6%
2012年 216.5%
2011年 209.5%
2010年 193.3%
2009年 188.7%
2008年 188.7%
2007年 162.4%
2006年 166.8%
2005年 169.5%

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