競売農場から50年ぶり発見のフェラーリに19億円

 競売物件であるフランスの山村の農場で埋もれていた「フェラーリ250GT SWBカリフォルニア・スパイダー」がこのたび、パリで行われたオークションで1420万ドル(約19億円)で落札された。

 この「フェラーリ250GT SWBカリフォルニアスパイダー」(1961年製)は、かつては名俳優アラン・ドロン氏が所有したこともあり、映画にも登場したことがある。


「フェラーリ250GT SWBカリフォルニア・スパイダー」 の競売の模様
 このフェラーリはかつて熱狂的だっ名車マニアが集めた実業家が集めたもので、破産して農場に60台以上の名車が眠っていたところを、今回のオークションの主催者が長年かけて発掘したものだった。本人は名車の博物館の建設を夢見ていたというが、一旦は破産し敗れた夢は、亡くなったあとに、こうした形で脚光を浴びることになった。

 その「フェラーリ250GT~」だが、オークション開催前の価格予想レンジが950万~1200万ユーロだったが、それを大きく上回るものとなった。錆ついてはいるものの、世界で数十台のもので、それが表に出てくることで高い関心を集めたもようだ。

 農場からは、他にも「マセラティA6Gグランスポーツフルア」(1956年製)など合計60台もの名車が、発見されている。

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