92歳隠れ富裕層、6億円寄付できた蓄財術

 米バーモント州の老人が92歳で亡くなり、遺言信託を受けた顧問弁護士がこのたび、地元の病院と図書館に合計約600万ドルを寄贈していたことを明らかにした。弁護士事務所が発表した。高校を卒業後、工場勤務などを経たが何も資産を持っていないと思われたイチ老人が実は800万ドル以上の資産を保有していた。それはなぜか。

 男性はロナルド・リードさんで、高校を卒業後に第二次世界大戦で従軍し、中東・北アフリカなどに赴いたという。終戦後は米国に戻り、工場で働いた。その後はJCペニーでも働き隠居生活を故郷で送っていた。地元ではかなりの倹約家として知られていたそうで、常にシャツ、ジーンズという井出たちで、お金をほとんど使うこともなかったそうだ。車はトヨタヤリスをずっと乗っていたという。

 しかし、顧問弁護士が遺言書とともに信託した株や現金資産は800万ドル以上もあったという。

 明らかにされたのは、ウォールストリートジャーナルを毎日購読し、株式投資を行って、その資産を築いたのだということ。

 元手となった資金27万ドルを投資に回して、その65年後に830万ドルに到達したという。実に30倍以上になっている計算で、顧問弁護士によると、保有株はAT&T、バンカメ、GEなどがあったという。大型株が中心のようだが、細かい売買の記録などは明らかにされていないために、実際にどのような取引が行われていたのかまではわからない。

 リード氏は、地元の図書館に120万ドル、病院に480万ドルをそれぞれ寄付した。リード氏には孫がいるというが、残りの資産については明らかにされていない。

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