資産200万ドル以上の21歳の若者が、あえて車でホームレス生活を送っている。
ダニエル・ノリス投手(公式ツイッターより)
高卒の2011年にトロントにドラフト2巡目で指名され、200万ドルで契約。マイナーリーグを経て、昨年9月にメジャー初昇格を果たした。高校卒業選手としてアメリカンドリームを体現したわけだが、この左腕はルーキー時に購入した1978年製のフォルクスワーゲン・ウエストファリアがオフの生活の拠点となっている。
ちなみに、大リーグは新人の契約金が日本球界とはケタ違いで、スティーブン・ストラスバーグ投手は、2009年にワシントン・ナショナルズと1510万ドルの史上最高額で契約した(代理人はスコット・ボラス氏)。
つまり、ノリス投手は18歳ですでに富裕層になっている。さて、愛車を拠点にした生活だが、自身のツイッターでその経過を公表しているが、現在はテネシー州からフロリダ州までの約1100キロの旅に出ている。
首まで伸びたひげを、斧で剃る写真が掲載されたり、行く先々の絶景の写真を紹介するなどしている。車の中には、一通りの生活用具のほかに、カヤック、ロッククライミングなどの用具が入っているという。
自然の中で生活を送ることが「良いボディーワークになる」とのこと。野球選手で言うところの、自主トレにあたるのだろう。
途中では、カナダの地元メディアの取材も受け「俺に贅沢なんか必要ない」と言いきっている。ワイルドな魅力が伝わってくる。