「本当は怖い不動産投資」大島てる

自然死はもはや常識に?

 東京都監察医務院の統計によると、東京23区内だけで見た場合でも孤独死の件数は年々増加傾向にあり、平成18年で男性2362人、女性1033人となっている。何と、1日あたり10人前後が孤独死している計算となる。孤独死しやすい年齢は男性の場合では50代前半で起きるという。孤独死から発見される日数は男性が死後12日、女性は6日となっている。

 ゆかしメディアでは過去に◆不動産投資家の新たな大敵「40代お一人様」の自然死 ◆と題して報じているが、大島てるにも最近は自然死の投稿も増えているのだという。

 現在も厄介な問題ではあるが、今後も大きな問題で在り続ける。それでも大島氏は「こんなにたくさん自然死があるんだったら、気にしてもしょうがない、という風にみなさんが考えるようになるのかもしれません」と冗談交じりに語った。それが現実になろうがなるまいが、皮肉な話でもある。

 また、最近の大島てるには、学校の情報が掲載されていることもある。文科省の統計によると、この20年間で6834校が廃校になっている。そのうちの7割が何らかの形で再活用されているといい、その中にはマンション用地など住宅になる土地もある。つまり、火災や自殺など死者が出た事実を、サイト上情報として投稿するのかどうかの賛否両論は分かれるところだという。

 大島てるは現在、国内だけでなく、米国、英国など海外の物件でも同様の展開を行っている。事故物件の怖さが世界にも広まっていくのか。

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