米誌フォーブスが発表した長者番付で試算10億ドル以上の大富豪は1826人と過去最多となったが、都市別に分けると米ニューヨークが78人で1位となった。モスクワも通貨ルーブル下落があったものの2位とキープした。東京は16人で18位と変わらなかったものの、香港、北京、ムンバイ、シンガポール、ソウルなど他のアジア各都市との差を拡げられている。
国別では米国在住者が最も多く541人だったため、1位のNY以外にもサンフランシスコ、LA、ダラスがランクインしている。米国はトップ10のうち、上位8人はNY以外に在住。大富豪も各都市に散らばっている。
上位20人で見れば、マイケル・ブルームバーグ氏、ジョージ・ソロス氏ら4人だけだった。一方で、サンフランシスコは、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ氏をはじめ、ニューエコノミーが占める。
1 ニューヨーク 78人 米
2 モスクワ 68人 露
3 香港 64人 中
4 ロンドン 46人 英
5 北京 45人 中
6 ムンバイ 33人 印
7 ソウル 29人 韓
8 イスタンブール28人 トルコ
9 パリ 27人 仏
10 サンフランシスコ 26人 米
11 サンパウロ 25人 伯
11 深セン 25人 中
13 台北 24人 台
14 LA 22人 米
14 シンガポール 22人 シンガポール
16 上海 19人 中
17 デリー 17人 印
18 ダラス 16人 米
18 東京 16人 日
20 ジャカルタ 15人 インドネシア
東京は全体の18位に入っているが、大富豪24人のうち16人が東京という偏りになっている。今後は東南アジアなどで新たな大富豪が台頭してくれば、さらにその順位は低下するだろう。
ちなみに、英不動産会社ナイトフランクが集計した2013年の超富裕層の都市別人口(資産30億円以上)では、東京は2位だった。以下はその順位で、大阪も8位に入っている。
◆2013年の超富裕層人口
1 ロンドン 4224人
2 東京 3525人
3 シンガポール 3154人
4 ニューヨーク 2929人
5 香港 2560人
6 フランクフルト1868人
7 パリ 1500人
8 大阪 1450人
9 北京 1318人
10 サンパウロ 1310人
ただし、2023年の人口予想では、東京は4位に後退。東京都は2020年から人口推計で人口減少が予測されており、新たな富裕層や大富豪を生み出す都市としての活力も弱まっていくのだろうか。