フェラーリ株IPOの割合増加も検討

 伊大手自動車メーカーのフィアット・クライスラーグループが保有するフェラーリ株式を巡って、セルジオ・マルキオンネCEOは新規株式上場(IPO)の比率の予定を従来の10%から上げる可能性があることを語った。


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 マルキオンネ氏が現在、スイスで開催中のジュネーブモーターショーで、米WSJに「もしも流動性が十分でなければ割合を増やすかもしれない」と語っているもの。

 フェラーリ株の配分だが、フィアットの既存株主に80%を割り当てる。10%をフェラーリ創業家が保有し、そして残りの10%が新規上場分になる。もちろん、これは一応の目安であり、半年で2倍以上になったフィアットの株価や、今後のフェラーリのバリュエーションが上昇すれば、市場で売却した方がフィアットへの実入りは大きくなる。

 すでに、フェラーリ家の現在の当主であるピエロ・フェラーリ氏は割り当てられる予定の株式の売却は今後はいっさい行わないことを明言している。フィアットグループの筆頭株主は、伊大富豪のアニエリ家の資産管理会社であるエクソール社で30.05%を握り、順当ならフェラーリでも筆頭株主になる見通しだ。

 ただ、フェラーリのバリュエーションが、40億ドル~100億ドルまでとても幅広く、読みづらい点はある。また、フェイアットグループにとっては、貴重な稼ぎ時でもあり、より稼ぐ可能性は残しておきたいところだ。

 IPOに向けてすでに複数の証券会社とも話をしており、第2四半期~第3四半期に向けて、実行される予定。

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