ウォール街ボーナス微増も伸び停滞

 米ニューヨーク州のディナポリ会計検査官が公表した、ウォール街の昨年のボーナスは、平均で前年比2%増の17万2860ドルとなった。3年連続の上昇となったが、上昇が続く米国株式市場だが、12年の28%、13年の19%と比べればほぼ頭打ち感も出ている。

 これまでの最高は、住宅バブルに沸いていたころの2006年の1人あたり平均19万1360ドルで、ここまで行くかどうかだが、それはどうか。

 過去を見てもボーナスが連続して上がり続けるのは最大でも4年。株式市場の山と谷がボーナスに反映するのは当然だが、2014年に関しては株式市場をそれほど反映していないようだ。というよりは、金融機関の業績に反映されていることも示してもいる。

 ちなみに集計が記録されて以降のデータを見ると、1990年から1991年にかけてが最も上昇しており、この時はちょうど対前年比100%、つまり2倍になっている。ただ、最近は相場環境で上下はするものの、かつてほどの上下幅はなくなっている。

 次の下落相場時の下げ幅がどれほどになるのかが気になってくる。


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