スイスフランショックのエベレストキャピタルが6ファンド閉鎖

 スイスフランの対ユーロレート上限を撤廃した件で、ヘッジファンド運用会社エベレスト・キャピタルがグローバルファンドを閉鎖したことに続き、運用全7ファンド中6ファンドの運用を停止して、投資家に資金を償還することを投資家向けの書簡の中で明らかにした、と米CNBCが伝えた。

 1998年のロシア危機をはじめ、エマージングマーケットの数々の危機を経験したが生き残ってきた、エベレストキャピタルの創業者マルコ・ディミトリジェビッチ氏。今回の大規模な運用停止の直接の引き金となったのは、スイス中銀の対ユーロ上限撤廃による、為替の大きなブレだった。

 これによって、同社最大規模のファンドは8億3000万ドル以上の資金を溶かしたと言われている。昨年末の同社の運用総額が約20億ドル以上だと言われているが、少なくとも3分の1近くの資金が失われたことになる。

 SEC(米証券取引委員会)の提出書類によると、エベレストキャピタルは運用総資産は20億ドル以上でマイアミに拠点を置くヘッジファンド運用会社。創業者マルコ・ディミトリジェビッチ氏。グローバルファンドは同社でも最大の運用資産額であり、昨年4月時点での運用資産は9億37000万ドルとなっていた。

 1993年にスタートし、最低投資金額200万ドル、投資家254人となっている。2013年には同ファンドの運用利回りは、米国株、日本株の運用益でリターンは40%だったという。

 ちなみに、ディミトリジェビッチ氏は98年に、ロシア国債で投資をして破綻を経験するなど、新興国市場での危機を乗り越えてきた。また、日本を対象とする投資ファンドの運用実績もある。

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