ヒラリー・クリントン前国務長官の長女の婿であるヘッジファンド運用者マーク・ベズビンスキーのファンドに、新たに著名投資家から資金が入ったことがNYタイムズの報道で判明したが、投資家、クリントン家の財団ともにコネクションや政治目的を否定している。
愛娘チェルシー氏の夫であるベズビンスキー氏は2011年からヘッジファンド運用会社イーグルベイル・パートナーズを設立し、運用を開始した。運用資産総額は4億ドルとされていたが、昨年、ギリシャへの投資で大幅な運用損を出したとも言われており、パフォーマンスはマイナス50%ほどという報道もある。
その矢先に明らかになったのが、著名ヘッジファンド運用会社アベニューキャピタル創業者で、NBAミルウォーキーバックスの共同オーナーのバックス・ラズリー氏が100万ドルを新たに入れたという話だ。NYタイムズの取材に対して、ラズリー氏は政治的な意図を否定した上で「彼が良い運用をしてくれると思ったから出しただけだ」と答えている。
また、クリントンファミリーの財団もファミリーとのコネクションは否定している。
ベズビンスキー氏は米スタンフォード大学を卒業し、英オックスフォード大学経営大学院でMBAを取得。ゴールドマンサックスなどを経て、2011年からイーグルベイル・パートナーズを仲間と共同で立ち上げた。同社には、ジェイコブ・ロスチャイルド氏も1500万ドルの投資資金を出している。
米大統領選は来年行われるが、民主党の本命とされるヒラリー・クリントン氏がいつ正式に立候補表明するのか動向は注目されている。名家の娘と結婚した娘婿は、いつまでも注目され続けることになる。