立候補表明ヒラリー氏「一文無し」か「19億円」?

 米国の前国務長官、ヒラリー・クリントン氏(67)が12日、大統領選挙への立候補を表明した。米国初の女性大統領を目指すが、2013年にホワイトハウスを去る際には、「一文無しになった」とも答えているが、果たして資産額はいくらなのか。

 ヒラリー氏は2009年1月から13年2月まで国務長官を務めたが、上院議員の年収としては14.5万ドル、夫の元大統領は年金が15万ドルとなる。政権を出た際に、米ABCテレビの取材に対して、お金がなくなっていることを述べているが、大統領選の際に多額の借り入れを行ったことなども影響しているという。

 ただ、公人から外れて公開義務の対象範囲ではないために、本当なのかどうかは実際の資産総額はわからない。

 2012年の報告(現在は閲覧できない)では、1600万ドル(約19億円)以上の資産を保有している。元大統領の2011年の講演料は1300万ドル(約15億円)以上だったことも合わせれば、実際には資産は増加している可能性は否定できない。元大統領という肩書がつけば、ロビー活動や講演活動の収入は跳ね上がるからだ。ヒラリー氏と一家の資産額は、大統領になれば公開されるようになるが。

 また、ファミリーの慈善財団である「クリントン・ファウンデーション」だが、こちらは昨年2014年分の財務情報が公開されている。

◆歳入 2億9474万1157ドル(約354億円)

◆歳出 2億2262万1102ドル(約268億円)

 ちなみに、歳入の内訳では、次のようになる。
寄付 1億9882万4447ドル(約240億円)
補助金 9292万3660ドル(約111億円)
その他収入 299万3050ドル(約3億6000万円)

 財団の資産総額は3億5155万5126ドル(約423億円)、純資産は2億8351万7972ドル(約341億円)と潤沢な資金力がある。

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