クレディスイスが発表したヘッジファンドの運用指数である3月の月次「クレディ・スイス・ヘッジファンド・インデックス」によると、全体は0.60%のプラスとなった。3月はふるわない戦略が多かったがマネージドフューチャーズが2.40%のプラスで、年初来からのリターンは7.50%で、他と比べて圧倒的なパフォーマンスとなっている。
前月の2月はマイナスだったマネージドフューチャーだが、3月は2.40%のプラスとなり、年初来も7.50%と変わらず好調を維持している。
この戦略では例えば、世界最強の女性ヘッジファンドマネージャーのブラガ氏率いるブルートレンド・ファンドは1~3月までで11.65%になっているという(CNBC報道)。モーニングスターのデータによると、この戦略の運用益と新規の資金流入が続いていることもあり、今年に入って、運用資産総額は170億ドルを突破したという。
昨年は約150億ドル、2008年には13億ドルだり、そこから10倍以上に増えたことになる。
昨年2014年は、名門運用会社チューダー・インベストメントが、同戦略のファン「Tudor Tensor Fund」を閉鎖するなど全体に不振だったが、秋以降の原油先物価格下落からトレンドが発生し、同戦略が得意とする相場環境となったことが大きい。
他では、グローバルマクロ、マルチストラテジーなどが目立つ。
各戦略の月次パフォーマンスは次のとおり。
