覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕された、歌手で女優の酒井法子容疑者(38)が17日、米経済誌「フォーブス」(電子版)にまで取り上げられた。これまでにも世界3大通信社AFPでもニュースが配信されている。
「Japanese Pop Idol Recast as Junkie」(日本のアイドルが薬物常習者に)と題した、ティム・ケリー記者のコラムが掲載された。日本には「お盆」という故郷に帰り、精神世界に畏敬の念を払う時期に、神は、酒井法子が薬物を使用するという衝撃を国民に与えた。いきなりショッキングな書き出しで始まったこのコラム。酒井容疑者を「のりピー」という愛称で親しまれ、最大のヒット曲は「Blue Bunny」、現在もセレブであると紹介している。
ただし、酒井容疑者を裁くだけ、あるいはそれを報じるだけでは、日本の薬物使用の、より深く、より正確な面を知る機会を逃している。そして、麻薬以外にも幻覚剤なども使用されている面が見逃されたり、外国人から購入したという供述も問題の本質をそらしそうだ、とティム・ケリー記者は問題を指摘した。
フォーブスに掲載されることはミリオネアにとって、大きなステータス。酒井容疑者も「セレブ」として紹介されたが、皮肉にも事件を起こさなければ取り上げられることはなかっただろう。