大手格付け会社フィッチ・レーティングスが27日に日本国債の格付け(円建て)を、それまでのA+からAに1段階引き下げた。21段階中で上から5番目にあたるが、フィッチをはじめ、ムーディーズ、S&Pの3大格付け会社による日本国債(円建て)の格付けの推移を見てみる。
まず、ムーディーズの今回の格付けだが、2015年度の予算で税収の落ち込みが顕著で、課題である財政再建に向けて先行きへ懸念が払しょくできないことなどから格下げとなった。同社は昨年暮れから、引き下げの検討を表明していた。95年にAAAの最高位だった新規格付けから、段階的に引き下げは続いている。
◆フィッチ・レーティングス格付け引き下げの推移
1995年10月 AAA ※新規格付け
2000年6月 AA+
2001年11月 AA
2002年11月 AA-
2012年5月 A+
2015年4月 A
フィッチレーティングスの格付け(投資適格)は最も高い信用力とされるのがAAA(トリプルエー)。次いで、AA+、AA、AA-が非常に高い信用力とされる。次いで高い信用力で、A+、A、A-となる。以下は、BBB+、BBB、BBB-となり、ここまでが投資適格の対象となっている。
以下はムーディーズとS&Pの格付け推移。
◆ムーディーズ
1993年5月 Aaa ※新規格付け
1998年11月 Aa1
2000年9月 Aa2
2001年12月 Aa3
2002年5月 A2
2007年10月 A1
2008年6月 Aa3
2009年5月 Aa2
2011年8月 Aa3
2014年4月 A1
◆S&P
1992年7月 AAA
2001年2月 AA+
2001年11月 AA
2002年4月 AA-
2007年4月 AA
2011年1月 AA-