太陽光発電、種子島で初の指示停止、サニックスは600人の希望退職

 九州電力がこのたび、停電の恐れが生じたために、鹿児島県種子島で太陽光発電の運営事業者1社に対して、一時停止を指示した。再生可能エネルギー特別措置法に基づく措置で、全国で初となる。また、サニックスは太陽光発電部門から600人の希望退職者の募集を行うなど、厳しい環境が続いていきそうだ。

 九州電力によると、種子島の太陽光による発電停止は5月5日午前9時から午後4時までの7時間。前日の4日に停止の指示を連絡したという。同地ではゴールデンウィーク中は、好天が続いていたことによって供給量の増加が予想され、停電の可能性があると判断された模様だ。

 太陽光発電システム販売大手のサニックスは、電力接続系統の問題で、出力抑制のルールが敷かれたために急速に外部環境が悪化。通期業績は、営業利益が前回予想の11億6000万円の赤字から、31億4000万円の赤字に。最終利益は27億円の赤字から49億円の赤字に拡大している。

 そのため、SE(ソーラーエンジニアリング)事業部門の技術職、事務職から約600人の希望退職を募ることになった。事業所は、九州地区24カ所のうち11カ所、中国地区10カ所のうち3カ所、関西地区16カ所のうち3カ所の合計20カ所を廃止して、近隣店舗と統合する。

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