業界の盟主テッパー氏は9割減
直近5年間で3度のランキング1位に輝いていた業界の盟主デビッド・テッパー氏は、前年の35億ドルから約9割も減少して4億ドルになっており、2014年の厳しさを最も体感している一人だろう。
デビッド・テッパー氏
2位、ジェームズ・シモンズ氏は名門ルネサンス・テクノロジーズ創業者で現在は引退し、ファミリーオフィス分の運用のみ。業界のタイトルらしきものはほぼ総なめにしてきた3位のレイモンド・ダリオ氏は、何とか10億ドルの大台をキープした。10億ドル以上はわずか3人だけにとどまった。
また、大御所の一人であるジョン・ポールソン氏も2011年からは続くマイナス運用を止められず、ついに圏外に去った。
昨年強かった二大戦略、アクティビストとCTA。製薬メーカーのアラガンとバリアントのM&Aを成立させるなど代表的なアクティビストとなったビル・アックマン氏が4位に入り、原油相場の大変動で利益を出したブルークレストのマイケル・プラット氏が6位に入った。