競売大手サザビーズのロンドンオークションで、縄文土偶が約2億円で落札されたことがわかった。日本の著名な古美術コレクターであった故・井上恒一氏(1906~1965年)のコレクション。当初の落札予想価格レンジは7万~9万ポンドだったが、実際の落札額ははるかに上回る101万3000ポンドで、10倍以上の高い評価を受けたことになる。
サザビーズより
この縄文土偶は、サザビーズは「日本の縄文土偶の代表的な作品」としており、研究者やコレクターの間からは幻の作品として認知されていたもの。その井上氏が最後まで売らなかったものでもあり、加えて今回約50年ぶりに表に出てきたことも、価格高騰に勢いをつけたかもしれない。
購入者のプロフィールは公表されていない。