マクドナルド、アクティビストの新たな戦場に

 米著名ヘッジファンドのグレンビュー・キャピタルが、米マクドナルドの株式290万株(2億8266万ドル分)を新たに保有したことが、SEC(米証券取引委員会)に提出した書類によって判明した。他にもアクティビストのジャナ・パートナーズも12万5000株を新たに保有したことが判明。


ラリー・ロビンス氏(左)
 グレンビューは一昨年の業界の運用ランキングで初の首位に立った運用会社で、創設者ラリー・ロビンス氏はヘルスケア株に早くから注目してきた。今年に入り、新たにマクドナルドに注目しており、投資家向け書簡の中では、マクドナルドを推してきた。

 マクドナルドの保有不動産資産は400億ドル(約4.8兆円)以上という巨大なものだが、その不動産資産をREITにして切り離すことで、低迷する株価は1株=169ドルまで上昇する余地があるとしていた。現在の水準は再生計画に期待する声もあり、やや回復基調の98ドル台となっている。

 業績の悪化は止まらず、2014年第3四半期にはビル&メリンダ・ゲイツ財団が、マクドナルド1087万株(10億3082万ドル)分の保有株をすべて売却している。

 米マクドナルドは今年早々に、CEOが退任。1~3月期の業績は世界の既存店売上高、米国の既存店売上高ともに減少している。売上高は前年同期比11%減の59億6000万ドルに、純利益は32%減の8億1150万ドルとなった。

 マクドナルドもアクティビストたちの出番となったようだ。

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