メイド、シッター、どこまで信用できる

 タレント、神田うのさんのベビーシッターが、家から高級ブランド品など数十点を盗み出して懲役2年4月の判決を受けていたことが、女性自身の報道で明らかになった。深い信頼関係で成り立っているだけに、金銭的なダメージ以上に心の傷は相当なものだろう。富裕層は、ベビーシッターに限らず、メイド、介護士、運転手ら多くの他人を自宅に入れる機会があるが、だからこそ、業界関係者はバックグラウンドチェックの厳格化、さらには日本人の不用心さに警鐘を鳴らす。


 報道では、事件に関与したのは4人いたシッターの中で最も古い女性で、家族も同然の存在として最も信頼が置かれていた人物だったという。エルメスのバーキンをはじめ、高級ブランド品を持ちだしては換金して、総額で約3000万円相当を奪ったという。すでに、この女性は逮捕・起訴され、東京地裁から2年4カ月の実刑判決を受けたそうで、女性は控訴したという。

 米国の富裕層家庭にシッター、メイドらを派遣する業界関係者は「詳しくは言えませんが、ベビーシッターやメイドが悪いことをしたりすることはあります。だからこそ、それを防ぐために雇う前にバックグランウンドチェックを必ず行っているのです。そのための専門会社があり、犯罪歴や資産、親戚の名前や住所まで調べられます。そこで引っ掛かる怪しい人は雇いません」という。

 この女性が、そこまで調べられたのか、あるいは調べたが何の問題もなかったのかはわからない。だが、業者チェックを通過した後は、自衛手段を講じるしか術がないのが現状で、今回の失敗は完全に女性を信用してしまっていたことは間違いない。神田さんが問い質した時にも「あの外国人シッターが怪しい」などとも話していたとも言われるが、ある意味で外国人の方が安全だという見方もできる。

 ちなみに、東京・港区の外国人住宅では、フィリピン人のメイド、シッターが多く雇われている。彼女たちは、悪さをすれば国に強制的に戻されるため、現在のようなリッチな生活環境ができなくなる。ある意味で厚遇されているからこそ、悪さをするリスクは高いということがわかっているのだろうか。

 今回はベビーシッターの仕業だったが、家の当主につくメイドさんの場合ならばもっと厄介な存在となる。日本では、相続を各兄弟が自分たちに有利に運ぶために、親についているメイドを何とか味方に引き込もうと動くこともある。後になってから、ハンコが解印されていたり、自筆証書遺言が新たに作られていたり、というようなドラマのような展開も実際には起きている。

 富裕層にとっては、本当に由々しき事件だ。結局は最後は自分自身で用心しなければならないのは言うまでもない。

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