フェラーリが上場申請、NY証取上場へ

　親会社フィアット・クライスラー・グループは23日、傘下の伊高級車ブランド、フェラーリを米ＮＹ証券取引所に新規株式公開（ＩＰＯ）する申請を行った。

　米証券取引委員会（ＳＥＣ）に提出したファイルによると、株数、価格レンジなど条件の詳細は明らかにしておらず、「今後は条件などの変更もありうる」と記述している。上場時期は来年で同年中にスピンオフ終了を目標。フェラーリ株全体の80％をフィアットがそのまま保有、創業家のピエロ・フェラーリ氏が10％、ＩＰＯ分が10％になる。
◆参考：提出ファイル
　これで8割を握るフィアットの実質オーナーであるアニエリ一族支配がより強まることになる。また、現経営陣としてはフィアット本体の負債の圧縮を見込む。フィアット株はフェラーリ株の割り当ての思惑もありジワジワと上昇していた。
◆参考：アニエリ一族の支配

　フェラーリの2014年業績は、7255台を出荷、売上高は過去最高の27億6200万ユーロ、最終利益も2億6500万ユーロになった。

　幹事社はＵＢＳ、バンカメメリル、サンタンデール。