アシュレイ・マディソン個人情報流出、港区の富裕層は要注意

 世界52カ国3905万人の登録者がいるという不倫サイト「アシュレイ・マディソン」がハッキングされた、と運営企業が発表した。ハッカーが取得した個人情報データを公表するという事態に発展している。日本国内にも180万人の登録ユーザーがいるが、富裕層や高所得者の登録者も多いとされており、証拠を遺す形での「お遊び」は避けた方が良さそうだ。


 「インパクト・チーム」という名のハッカーは7月下旬にサイト内の会員の個人情報を取得し、一部の個人情報を流した上で、サイトの閉鎖を迫っていた。アシュレイ・マディソンの運営会社はこの要求に応じなかったために、ハッカー側は現在、10ギガバイトに及ぶ大量のデータを公開している模様だ。

 今後は双方がどのような対応を取るのかに注目が集まる。だが、富裕層や高所得者にとってはかなりツラい時間を過ごすことになりそうだ。というのも過去にアシュレイ・マディソンの調査によって、それが明らかになっているからだ。

 同サイトは以前にユーザーデータを集計、公開しており、それによれば、東京23区で最も不倫をしたユーザーが多いのは、港区で7.63%、2位世田谷区6.53%、3位渋谷区6.17%と続く。以下は新宿区、江東区、千代田区、大田区、品川区、杉並区、中央区となる。実際に以下のようなデータと比べても、富裕層や高所得者が関係している可能性が高そうだ。

◆東京23区の年収1000万円世帯比率と平均年収
◆東京23区、課税標準額1000万円以上の割合
◆東京23区株式譲渡税、港区95億円で前年比5倍、足立区は6倍

 不倫など男女交際のデータは過去にも第三者に漏れることはあった。例えば今年に入ってから2つの立件された事件がある。一つは、高級デリバリーヘルス「ガーリー東京」「エリートクラブ」は、現役女子大生、現役レースクイーン、現役モデルも交じっていたという。スカウトで入った子も多く、レベルは相当に高かったらしく、料金がそれを示すように、エリートクラブは120分で15万円と相場よりもかなり高い。
実はそのさらに上のコースもあったと聞く。こちらは、芸能関係、スポーツ関係のセレブをはじめ、会社社長ら富裕層を含めて、顧客リストは3000人近くに上るという。

 また、交際クラブ「エッセンス倶楽部大阪」では、男性の入会条件が年収1000万円以上かそれに類する所が目安となっていたために、富裕層や高所得者ら社会的なステータスのある会員も多かったという。
◆参考:警察に押収された富裕層顧客リスト、交際クラブ遊びのリスク

 どちらも、顧客リストは警察にリストが押収された。往々にして偽名を使ったりする人も多いのだが、交際クラブの会員によると、女性会員の質を保つためにも男性会員の質が担保されていなければならないということで、免許証など身分証明書の提示を求められるという。また、トラブルや事件などの恐れも考えた上で、警察から身分証の提示をするようには交際クラブには指導することもあるそうだ。

 「恥ずかしい」個人情報は事業者が持ち、そして現代ではそれがハッカーによって持ち去られていく可能性がある。また、当局に押収された場合でも常にその危険は付きまとう。英調査会社ナイトフランクの調査では、資産3000万ドル以上の超富裕層の心配ごとの一つとして、サイバー犯罪が挙がっており、76%が心配をしているという。 秘め事も一度登録してしまったら、もう後戻りはできないようだ。

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