富裕層個人がつながっている友人の富裕層は平均して7人であることが、調査会社ウエルスXの調査結果で明らかになった。また富裕層、超富裕層、大富豪の階層別では、資産額が最も多い大富豪がより富裕層の友人が多くなる傾向にあることもわかった。この人脈が現在の成功の証でもあり、また、さらに富を築いていく源泉にもなるという証でもある。
この調査は資産10億ドル以上の大富豪 資産3000万ドル以上の超富裕層 資産100万ドル以上の富裕層のそれぞれのつながりを明らかにしたもので、それぞれのつながりと、それによる資産額を表している。
大富豪 超富裕層 富裕層
友人 11.1人 4.5人 5.8人
資産総額 161.8億 37.7億 27.6億($)
平均資産 34.87億 1.04億 1300万($)
一つにはどんな人間でもそうだが同じ境遇や階層同士が結びつきやすくなるということと、長年の付き合いの中でともに富を築いてきたというここともあるだろう。
ある意味で「最下層」に位置している富裕層は資産を増やすために交友関係を拡大し、超富裕層よりも人数が平均1人以上多くなっているのかもしれない。
大富豪と富裕層の差は、富裕層と一般層の差よりも遥かに大きい。富裕層になると感じるのが皮肉にも、また「格差」なのである。ちなみに別ファミリーオフィスが行ったの調査結果では、富裕層ピラミッドの中で「金持ち」だと見られるには、170億円は必要だというのである。
大富豪は世界で約2000人、超富裕層は約14万人、富裕層は約2600万人(フォーブス、キャップジェミニなどによる)。
例えば世界一の大富豪ビル・ゲイツ氏の高校、大学の友人ということで資産2兆円の
スティーブ・バルマー氏のような実例もあるが、チャンスを持つ人とのコネをいかに持つかの大切さをわかっているかどうかが、この階層の中にいるかどうかでもある。