富裕層の金持ち友達は何人いるか? 

 富裕層個人がつながっている友人の富裕層は平均して7人であることが、調査会社ウエルスXの調査結果で明らかになった。また富裕層、超富裕層、大富豪の階層別では、資産額が最も多い大富豪がより富裕層の友人が多くなる傾向にあることもわかった。この人脈が現在の成功の証でもあり、また、さらに富を築いていく源泉にもなるという証でもある。

 この調査は資産10億ドル以上の大富豪 資産3000万ドル以上の超富裕層 資産100万ドル以上の富裕層のそれぞれのつながりを明らかにしたもので、それぞれのつながりと、それによる資産額を表している。

     大富豪   超富裕層   富裕層
友人   11.1人    4.5人    5.8人

資産総額 161.8億   37.7億    27.6億($)

平均資産 34.87億   1.04億    1300万($)


 上図のとおりだが友人は平均で7人だが、大富豪は11.1人と最も多く、超富裕層4.5人 富裕層5.8人となる。超富裕層より富裕層の方が友人は1人以上多いことになるが、ともに大富豪との差は歴然としている。友人の資産総額、平均資産額はその友人たちのレベルに比例するかのようで、大富豪と富裕層の友人の平均資産額の差は約28倍にもなる。

 一つにはどんな人間でもそうだが同じ境遇や階層同士が結びつきやすくなるということと、長年の付き合いの中でともに富を築いてきたというここともあるだろう。

 ある意味で「最下層」に位置している富裕層は資産を増やすために交友関係を拡大し、超富裕層よりも人数が平均1人以上多くなっているのかもしれない。

 大富豪と富裕層の差は、富裕層と一般層の差よりも遥かに大きい。富裕層になると感じるのが皮肉にも、また「格差」なのである。ちなみに別ファミリーオフィスが行ったの調査結果では、富裕層ピラミッドの中で「金持ち」だと見られるには、170億円は必要だというのである。

 大富豪は世界で約2000人、超富裕層は約14万人、富裕層は約2600万人(フォーブス、キャップジェミニなどによる)。


WWR2015より
 階層を上るには、実力はもちろんだが、やはり「コネ」。大富豪はハーバード大などエリート大学に出身校が偏る傾向は、他の調査結果においても明らかになっているが、自分の周辺環境を形成する人脈が大きく影響している面もある。

◆参考◆ 資産30億円以上の超富裕層の出身大学ランキング

 例えば世界一の大富豪ビル・ゲイツ氏の高校、大学の友人ということで資産2兆円の
スティーブ・バルマー氏のような実例もあるが、チャンスを持つ人とのコネをいかに持つかの大切さをわかっているかどうかが、この階層の中にいるかどうかでもある。

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