エミレーツ・グループ(アラブ首長国連邦・ドバイ)のホテル運営部門、エミレーツ・ホテルズ・アンド・リゾーツが、自然保護リゾート「ウォルガン・ヴァレー・リゾート&スパ」を、10月1日にオープンする。
ウォルガン・ヴァレーは、エミレーツ・ホテルズ&リゾーツがUAE国外で初めて手掛けるリゾート開発プロジェクト。シドニーから車で約3時間、世界遺産であるブルー・マウンテンズ地域の中央にあるグレート・ディヴァイディング山脈に位置する。2つの国立公園に囲まれた、約4000エーカーに及ぶ自然保護区内の2%を占める、オーストラリアで初めての高級自然保護リゾートだ。
客室は、プライベートデッキで囲まれた40棟の独立したヴィラスタイル。専用のインドアおよびアウトドアプールが付き、斬新かつクラシックなオーストラリアの伝統的なカントリーホームがイメージされている。またオリジナルスパ「タイムレス・スパ」では、国際的に有名なスパ製品メーカーなどの協力のもとに同社が開発したトリートメントやプロダクツが提供される。
料理は、地域や季節の特色を活かしたオーガニック食材を使用。ワインは地元で注目されているワイン醸造業者から取り寄せるなど、オーストラリア産の最高級食材を使用している。
また、このリゾートの敷地を野生生物と在来種の生息域保護にあて、地域の絶滅危惧種の一部を再繁殖させて種の存続を図るプロジェクト、「ウォルガン・プロジェクト」も同時進行している。既に、地域の在来種の原木数千本の植林が進み、中には2億年前から存在する植物の一種でブルー・マウンテンズ地域の固有種であるウォレミマツも含まれている。同プロジェクトは、国外から過去200年以上にわたって持ち込まれた雑草や野生の捕食動物によって危険にさらされている地域固有の絶滅危惧種を保護し再繁殖することを目指している。