米ＮＹマンハッタンの高級コンドミニアムの高額取引ランキングが、米調査会社シティリアルティから発表され、1位は過去に100億円超の史上最高額を記録したこともある「Ｏｎｅ57」だった。1平方フィートあたり、6010ドル。人気を示す流動性の面においてもここ1年間で37件の取引が確認されている。
※1平方フィート＝0.028坪、0.092平方メートル
加熱具合が収まりつつある米ＮＹの高級コンドミニアムだが、いまだに高額取引を連発しており、「Ｏｎｅ57」「22セントラルパーク・サウス」をはじめ世界の名だたる大富豪たちが買い求めている。その一つがＯｎｅ57であり、22セントラルパーク・サウスであったりする。
前者は前期比で18.5％の平均価格の上昇。後者は著名ヘッジファンドマネージャーのケネス・グリフィン氏が3戸同時で200億円超で購入し、個人の一度の取引としては最高記録もマークしたほど。
ここ1年間では、438の取引件数があり、平均価格は2384ドル、中央値で2121ドルだった。前年同期比ではやや下降しているが、以前として取引自体は活発である。1平方Ｆあたりの平均価格ランキングは次のようになる。
◆ＮＹの1スクエアフィートあたりの平均価格ランキング
（コンド名、12カ月平均価格、同取引件数）
1 Ｏｎｅ57 ＄6010 37
2 15セントラルパーク ＄5726 7
3 マンダリンオリエンタル ＄5629 5
4 タイムワーナーセンター ＄4831 6
5 ウォーカータワー ＄4632 10
米不動産会社エリマンが実施した別の調査では、ＮＹコンドの平均成約額は187万ドルと、日本年にして2億円を超す水準になっており、頭打ち感も出てきている。ランキング上位に顔を出すコンドも多少の価格上下動はあるだろうが、それはそれで買い時の到来であろう。
