マクドナルドの飲食が無料で利用できる「ＴＨＥ ＭｃＧＯＬＤ ＣＡＲＤ」という、セレブだけの特典付きのカードが特別に存在する。これまで、ビル・ゲイツ、ウォーレン・バフェットの両氏らが保有していることも判明していたが、俳優のロブ・ロウさんがテレビ番組の中でカードの現物を示した上で詳細な説明を加え、その全容がわかった。自身の交友関係にいたマクドナルドの超有力古参役員の家族から贈られたものだという。米ＡＢＣテレビ「Ｊｉｍｍｙ Ｋｉｍｍｅｌ Ｌｉｖｅ！」に出演して語った。
世界最大のファーストフードチェーンのマクドナルドは誰でも気軽に入ることができる飲食店の一つであるが、やはりセレブには特別な計らいが存在することは本当のようだ。
これまでその存在はいたる所で言われてきた。大富豪で米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が過去にＣＮＢＣに出演した際に、自身のものはオマハ周辺の店舗のみ使用できるもので、ビル・ゲイツ氏も保有しているが「彼のものは世界中で使えるものだ」と語っていた。また、元米大統領候補ミット・ロムニー氏は、父親が生涯無料のカード（ピンク色）をもらっていたという。
複数の証言と現物が出てきたということは、やはりＶＩＰに特別な計らいがあるカードの存在を否定することはできない。
さらに「彼はレイ・クロック（マクドナルド創業者）に、（キャラクターの）ドナルドを提案した人物でもあるんだよ」とも冗談めかした。本人が放送中に説明してもいるが、カードの記載をよく見ると、贈り主の名前が「ＤＡＶＩＤ ＰＥＴＥＲＳＯＮ」と刻まれている。そのピーターソン氏の父親であるＨｅｒｂ（ハーブ）氏が、エッグマックマフィンの考案者になる。
ハーブ氏はすでに2008年3月に亡くなっているのだが、著名なフードサイエンティストとして知られる米ファーストフード業界の超大物で、ロウさんが言うとおり1972年にエッグマックマフィンを考案している。第二次世界大戦後にすぐにマクドナルドの最初は広告部門で働き始めた。そして、現在にいたっても朝食の主力商品であるエッグマックマフィンを考案している。それを最初に販売したのがサンタバーバラのピーターソン家が保有する店舗だったという。
有力者との協力なコネで持つにいたったのである。
使用には制限がついており、米サンタバーバラ地区をはじめカリフォルニア州のフランチャイズ店舗で使用可能ということだという。また、期限は2015年10月1日から2016年10月31日までとされており、つまり1年間は無料で食べ放題飲み放題ということだ。もちろん、期限が切れればまた新たなカードを贈られて自動的に更新していくものだと考えられる。
しかし、ロウさんは、一般の顧客にも配慮をしているか、まだ一度も使用したことがないそうで、そういうガツガツとしないところが紳士的である。実際には単にカードのサイズがクレジットカードよりも大きいために、持ち運びに適さないのではないかとも思われるが。
やはり、実際に飲食チェーン店には、こうしたＶＩＰ向けの特別資格のようなものが存在するようだ例えばラーメン「神座」（かむくら）には、ＶＩＰ、ブラックという一般人には配布されない2種類のカードがあることがテレビで紹介されたこともある。ＶＩＰはラーメンが無料、ブラックはそれに加えて出前と出張調理も無料となる。ＶＩＰは8人が保有、ブラックはダウンタウン松本人志さんや、チャン・グンソクさんら4人だけだという。
