脱税の疑いで150人の米富裕層を捜査

 米検察当局は、スイス大手銀行UBSの秘密口座を利用して脱税の疑いがある米国人富裕層150人以上を捜査していることが、ウォール・ストリート・ジャーナルの報道で明らかになった。

 UBSは今年2月に米当局との間に、刑事訴追を免れるという合意の中で米政府に顧客資料を提出。これまでスイス金融界の伝統としていた顧客情報の守秘義務が崩された瞬間でもあった。その顧客資料を基にして捜査が現在進められている。

 また、米国とスイスの両政府の合意によって、米内国歳入庁は近く、ほかの米国人顧客の情報を入手する可能性もあるのだという。

 この事件は、かつてUBSのプライベートバンキング部門にいたバーケンフェルド被告の内部告発によって明るみに出た。

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