7億4900万円の住戸を含む「ザ・パークハウス京都鴨川御所東」の第一期募集が即日完売したと、三菱地所レジデンスが発表した。第一期は総戸数85戸のうち26戸が対象で、登録申し込みは44人だった。東京の購入者は地元京都より多く3割だった。1995年以降の分譲マンションでは西日本最高額として注目を集めていた。
7億4900万円(287平方メートル)のプランの購入者は明らかにされていないが、この部屋からは鴨川が一望できる上に、大文字山の光景も面前にすることができる。
下馬評どおり東京の富裕層に人気が高く、購入者の居住都道府県では東京都が最も多く3割、地元京都府の2割よりも多くなった。年代としては30代1割、40代2割、50代4割、その他3割で、50歳代以上が多いようだ。購入目的では、別荘の用途として購入した人もいたという。
京都市内の田の字地区など中心街で、100平方メートル以上の中古マンションは、東山、烏丸御池などはほぼ1億円以上で取引されている。「場所によっては3割、4割は上がっている」(関係者)ともいい、立地が良ければ7、8000万円クラスの中古も取引実績はかなりあるようだ。
京都市内は1億円以上の物件は2014年は30戸供給されたが、今年に入ってからも毎月のように供給されている。そんな中でも7億円超という値付けは、現在の不動産市況を示す象徴的な物件でもある。京都の億ションバブルは今後も続くのか、あるいはこれが終わりの始まりとなるのか。