人気タレントのベッキーさん(31)と人気グループ「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音さん(えのん、27)の不倫交際が7日、週刊文春の報道で明らかになった。TVCM10本を抱える人気タレントにして、所属事務所の稼ぎ頭。前日夜の緊急釈明会見では「友人関係」を強調したが、その裏には不倫の場合による賠償金を恐れる事情が透けて見える。これまでの報道では、ベッキーさんのCMギャラは1本あたり1000~2000万円が多く、金額×本数+アルファということで3、4億円には上るだろうか。今後、契約の延長はなされずに一時的に「半引退」状態になることも考えられるだけに、巨額の損失を被る可能性も出てきそうだ。
これを受けて6日夜、東京都内のサンミュージックで釈明会見は、質疑応答はせずに本人から説明をするというスタイルで行われたが、ベッキーさん本人は不倫関係ではなく友人関係であることを強調し、この場での不倫は否定した。同社の稼ぎ頭だということもあるが、緊急会見にはそれなりの理由がある。
大手芸能プロ関係者は「CMの契約には法律違反、もちろん不倫も含めてですが契約書にも明記されています。違約金の発生対象となります。そのために釈明する必要を感じて、緊急に会見をしたかと思います」と話す。その上で「仮に不倫という前提で話すと、違約金などが発生することになるでしょう。ただ、その場合でも契約書に金額は明記されていませんので、これからの話し合い次第です。今後の事務所と企業との付き合いが考慮されたり、実際に支払わなくても良いと手打ちする場合もあります」と説明する。
「不倫」は不法行為である以上に商品イメージを失墜させることで最もスポンサーが嫌う行為でもある。タレントも経済活動の中の一つのコマとして組み込まれており、昨今のコンプライアンスにうるさい事情からも敬遠される。そのために、タレント側も一応は否定する傾向にある。一昨年に乃木坂46の松村沙友理さんと集英社社員との交際発覚では、松村さんは発覚後にはラジオで妻子持ちであることを知らなかった、と不倫を否定している。今回のベッキーさんと同じだ。
「(不倫は否定するように)法律家からアドバイスを受けているはずです」(前出関係者)
同社は2009年に酒井法子さんが逮捕されたが、約5億円の違約金を事務所が肩代わりしたとも言われた。今回の騒動では、どのような形で終息が図られるのか、関係先への謝罪行脚をする日々となるが、今後の交渉しだいとなる。ベッキーさんは知名度も高い上に好感度も高く、すべてが平均点以上でスキャンダルもまったくない優等生キャラだった。この交際はどう影を落とすのか。
過去にも、宮﨑あおいさん、矢口真里さんら不倫で仕事が激減したケースもある。ただ、一定期間が過ぎれば売れっこは復活の目も十分にあり得る。日本テレビ在籍時にわいせつ写真が流出した夏目三久さんは退職後に大手事務所に移籍し活躍している。また、内村光良さんはテレビ朝日アナウンサーの徳永有美さんとの不倫が発覚し、一時的に仕事がなくなってしまったが、現場での評価も高く現在は元に戻っている。
ある意味で余人をもって代えがたいポジションを確立しているベッキーさんだけに、復活の目もありそうだ。