日本自動車輸入組合が発表した2015年の輸入車新規登録台数によると、排ガス規制逃れが発覚したフォルクスワーゲン(VW)のグループでは、富裕層に人気が高いポルシェは前年比124.2%となったが、主力のアウディは93.6%と対前年比割れとなった。VWグループ全体では81.2%。ベンツ、BMW、ロールスロイス、ベントレー、フェラーリ、ランボルギーニ、ブガッティなどは対前年比増となった。
その一方で、ポルシェは6690台で同124.2%と好調だった。ランボルギーニも349台で、186.6%と根強い人気に後押しされグループ本体の不祥事の影響は受けていない。ブガッティも2.5倍に。ただ、一部の報道では、ランボルギーニブランドの売却案もありうるとされている。
◆販売台数(2016年、2015年、対前年比)
・ベンツ 65159 60834 107.1%
・BMW 46229 45645 101.3%
・アウディ 29414 31413 93.6%
・ポルシェ 6690 5385 124.2%
・VW 54765 67438 81.2%
・マセラッティ 1449 1407 103.0%
・フェラーリ 720 561 128.3%
・ベントレー 370 317 116.7%
・ランボルギーニ 349 187 186.6%
・ロールスロイス 156 154 101.3%
・マクラーレン 90 88 102.3%
・ブガッティ 5 2 250.0%
※乗用車のみ
また、2014年から1000万円を切る価格帯のギブリを発売して台数を伸ばしてきたマセラッティは、ギブリが秋から一時的に生産停止にしたことで減速したものの、前年比増をキープした。今後は世界で年間5万台を目標としているが、ギブリが中国での販売が不振となったことが響いた。一方で、同じフィアットクライスラーグループからスピンオフしたフェラーリは同128.3%だった。