スイス金融大手UBSは19日、課税逃れをした疑いのある米国人顧客が持つ4450以上の口座情報を米政府に開示することで、スイス・米両政府と合意した。
米政府はこれまでにUBSに対し、隠し口座を作って脱税をした疑いのある米国人の顧客名簿を提出するよう求め合意した。スイス金融界は守秘義務が長く伝統として貫かれていた。また、スイス政府はUBS以外の銀行の口座情報の提供を求める米当局の要請についても手続きを進める。
今回の情報開示は、スイスの伝統を打ち破るもので、今後は他のスイスの銀行も調査対象になることが指摘されている。