つぶやき一発株価20%上昇で15億円「オプラ・バズーカ」
米著名テレビ司会者のオプラ・ウィンフリーさんが、ツイッターのつぶやき動画一つで、上場企業の株価を約20%上昇させ、自身も保有する同社株式が約15億円分上昇した。資産31億ドル以上を保有し、世界で最も影響力のあるセレブの一人でもあるが、一つのつぶやきが「オプラ・バズーカ」となった。
効果をつぶやくオプラ・ウィンフリーさん(ツイッターより)
この企業はダイエット支援サービスを展開するウェイト・ウォッチャーズ・インターナショナル。米東部時間の26日正午ごろに、オプラさんが同社のサービスを試した感想を「わたしは26ポンド(約12キロ)痩せた。毎日パンを食べただけでね」という約30秒間の動画を、ツイッターに添付して発信した。
このつぶやきの前の株価は1株あたり11ドル台で、それがつぶやきを境にして、一気に約20%も跳ね上がることになった。これほどの株価上昇力で、影響力はいまだに健在であることを示した。
もちろん、これが初めてではなく、昨年10月にも同様の現象が起きた。この時はオプラさんをウェイト社の役員として招へいし、さらに、出資して株式10%を保有することを発表した時だった。そこから1週間で同社株価は約2倍に跳ね上がっており、まさに同社の顔でもある。
その発表で同社株価は1週間で2倍以上に跳ね上がった。その後は緩やかに下落していったが、プログラムを実践して成功したというツイートで、また株価に貢献した。ウェイト社が支援するダイエット関連サービスも、現在は無料アプリなども多数存在する中で市場での優位性がなくなっており、苦戦を強いられており、トップも交代している。
オプラさんはウェイト社の普通株式約640万株、発行済み10%を保有する。ツイート前と後で7264万ドルから8505万ドルに増えて、日本円にして約15億円の自身の株式の価値が増加したことになる。