若手ビジネスマンの貯蓄額を年代・職業別に調査

 インテリジェンス(東京都千代田区)が運営する転職サービス「DODA(デューダ)」は、関東、関西、東海地域在住の22歳~39歳のビジネスパーソン1218人を対象に、貯蓄額の実態調査を行った。その結果、年代別の貯蓄額は20代後半で大幅増となり、30代の3人に1人が400万円以上の貯蓄があることがわかった。また職業別では「しっかり貯めるエンジニア、ちゃっかり使う営業職」という傾向が出た。

 年代別貯蓄額は、20代前半(22~24歳)では、「50万円未満」が45.2%、「50万円~100万円未満」が17.7%で、100万円未満の人が60%以上なのに対し、20代後半(25~29歳)では、「50万円未満」が27.2%と大幅に減少した。「50~100万円未満」も14.5%と減少し、100万円未満の人は約40%。20代後半から貯蓄額が増加する傾向にあることがわかった。

 30代になると、400万円以上貯蓄している人の割合が著しく増加し、30代前半(30~34歳)で33.5%、30代後半(35~39歳)で32.7%と、30代のおよそ3人に1人は400万円以上の貯蓄を有しているという結果になった。

 職種別にの貯蓄額を比較すると、比較的高額の貯蓄をしている人の割合に顕著な違いが現れた。500万円以上貯蓄している人の割合が最も多いのは、「IT系エンジニア」で26.5%、次いで「モノづくり系エンジニア」(23.6%)と続く。これに対し、「企画/事務系」(17.9%)、「営業系」(12.8%)、「販売/サービス系」(11.5%)はどれも20%を切る割合で比較的少なく、エンジニア職とそれ以外の職種を比較すると、エンジニア職の方が貯蓄をしている傾向がうかがえた。

 一方、DODA転職支援サービス登録者のデータを集計した職種別の平均年収を見ると、416万円(販売/サービス職)~482万円(ITエンジニア職)と70万円の差があるものの、この差がそのまま、貯蓄額に比例しているとも言い切れないよう。貯蓄額と年収の関係性から、「しっかり貯めるエンジニア」と「ちゃっかり使う営業職」という、職種ごとの性格がうかがい知れる結果となった。

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる