今日から2日間行われる伊勢志摩サミット。日本でサミットが開催されるのは2008年の洞爺湖サミット以来、6回目となる。
パナマ文書も焦点に
サミットの主要議題は以下の7つ。G7の指導者がそれぞれについて行動計画の詳細を発表する。
・世界経済・貿易
・政治・外交問題
・気候変動・エネルギー
・持続可能な開発
・質の高いインフラ投資
・保健
・女性の活躍推進
租税回避に関する具体的な調査も行っていき、関わった会社や人の名前も明らかにすることを目指すほか、その他にも汚職や賄賂に関する行動計画をまとめている。
国家レベルの汚職や腐敗をなくすといったことが期待されている。
税収の確保は先進国の大きな課題の1つであり、このサミットでの決定事項が今後の税に関する政策に大きな影響を与える可能性もある。
そのほかに、国際的に契約に関する透明性を高めることも目指している。特に、加熱するアジアとアフリカでのインフラ整備プロジェクトに関するものの契約は非常に不透明であるとして、改善に力を入れていく。
そもそもサミットとは?
サミットは1975年、第一次のオイルショックを機にスタート。
マクロ経済、通貨、貿易、エネルギーなど世界経済に関する問題に対する政策や各国の協調について、首脳レベルで総合的に議論を行う場が必要であるとの認識からスタートした。
70年代は主な話し合いのテーマが経済に関するものだったが、80年代は冷戦をはじめとした東西問題から冷戦崩壊後の国際問題、90年代はグローバル化に伴う問題、2000年代は気候変動というように議題も変化してきている。
サミットでは,それぞれの議題について,各国の首脳が1つのテーブルを囲んで自由闊達な意見交換を行い,物事を決定していく。話し合いの結果は文書にまとめられる。
各国首脳がその場で物事を決めていくため,適切な決断と措置を迅速に行うことができるのが特徴だ。