「赤プリ」の名で親しまれたグランドプリンスホテル赤坂の跡地に建てられた賃貸マンションの入居が進んでいる。
西武プロパティーズが進めている紀尾井町の再開発施設「東京ガーデンテラス紀尾井町」の一画に建つ「紀尾井レジデンス」は鉄筋コンクリート造、地上21階地下2階建の高層マンションで、総戸数は135戸。
5月からの入居開始で、現在8割方を超える申し込みがあるという。
人数に応じて使い分けができる2つのパーティールームのほか、予約不要で使用可能なフィットネスルーム、ビジネス向けのカンファレンスルームを備える。
そのほかに共用施設を完全分煙としたスモーキングルーム、電気自動車用の充電器を備えた地下自走式駐車場、そのほかにペット用施設もある。
かつての旧グランドプリンスホテル赤坂の華やかなイメージに加え、江戸時代から続く由緒正しい歴史、都心の中央に位置しながらも、弁慶濠や清水谷公園などの数多くの緑が残る自然豊かな場所である紀尾井町のブランドを打ち出していきたい、そのような狙いもあるという。
東京ガーデンテラス紀尾井町は「紀尾井レジデンス」と地上36階・地下2階建てのオフィス・ホテル・商業施設・カンファレンスからなる「紀尾井タワー」の2棟で構成されている。
紀尾井タワーの5階から28階に位置するオフィスフロアのうち、20フロアにヤフーが入居する。残りの4フロアについても契約ベースで満室稼動となっている。
今後は「赤坂プリンス クラシックハウス」として婚礼等に使用されていく予定で、紀尾井レジデンスの窓から赤坂プリンス クラシックハウスを望むことができる部屋も人気が高いという。
5月に紀尾井タワーの1、2階部分の商業店舗が先行オープンし、7月1日にカンファレンス、同27日には3、4階の商業店舗のほか、30~36階のホテル「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」もオープンを予定している。