ナイキ、出場停止のシャラポワと契約を継続

 スポーツメーカーのナイキは、禁止薬物の使用で2年間の出場停止処分を受けたロシアの女子テニスプレイヤー、マリア・シャラポワとスポンサー契約を継続すると発表した。BBCが報じている。
 国際テニス連盟(ITF)はシャラポワが禁止薬物のメルドニウムを使用したとして、今年1月26日から2年間の資格停止処分とすることを発表した。


ナイキの支持で風向きは変わるか。©Zak Kaczmarek
 シャラポワは自身のフェイスブックで「(薬物摂取は)故意ではなく、処分は受け入れられない。できるだけ早くテニスコートに戻れるように戦いたい」と、スポーツ仲裁裁判所(CAS)への異議申し立てを表明した。

 シャラポワが使用していたメルドニウムは2016年1月より世界反ドーピング機構(WADA)の禁止物質リストに入った心臓病の薬で、シャラポワはメルドニウムを2006年より健康上の理由から使用していたが、それが禁止の対象になったとは知らなかったという。

 ナイキはシャラポワに対し暫定的な出場停止処分が発表された際にスポンサー契約を解除したが、その後の調査結果を見守るとしていた。
 ナイキは「シャラポワは意図的にルールを破ったのではなく、禁止薬物を使用したことについては非を認め謝罪している。彼女がまたコートに戻ることを望んでいるし、パートナー契約を続ける」と発表した。
 ナイキとシャラポワの契約は彼女が11歳のときより続いている。

 シャラポワにラケットを提供しているヘッド社も、ITFの決定には欠陥があると主張している。
 ヘッド社の社長、ヨハン・エリアシュ氏も「決定には不服であり、今後も彼女をサポートし続ける」としている。

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