ヘッジファンドとは何か?①

第1部 ヘッジファンドとは何か

・「損しない可能性が最も高い投資の1つ」である
「ヘッジファンド」という名前を聞いたことがあるでしょうか。儲かる投資の方法として大きな注目を集めているヘッジファンド。
 少し詳しい人であれば、「ハイリスク・ハイリターンなもの」「投機」「世界の経済危機の原因をつくったもの」といった印象を持っている人も多いかもしれません。
 しかし、その名前や印象ばかりが広まっていて、実際に運用しているという人は多くありません。
 ヘッジファンドがあまり広まっていない理由はいくつもあります。
「よくわからない=あやしい」と思われていることもよくあります。最新の技術が用いられている結果高度に専門的な内容になっていて、わかりにくくなっています。

 しかし、断言します。ヘッジファンドを投資の選択肢に入れることで、下げ相場対策やインフレ対策、分散投資に最先端の投資戦略等、様々な投資機会を得ることができます。
 投資をしたいと考えている人たちに、ヘッジファンドとはどういうものかを詳しく知り、この金融商品とうまく付き合ってほしい、そう考えたゆかしメディア編集部が、複数回に分けて、「ヘッジファンドとは何か」や「どのようにすれば購入できるのか」「どのくらい時間をかけて、どのくらい儲けることができるのか」を、投資初心者にもわかる形で説明します。

●目次
第1部 ヘッジファンドとは何か
・みんなが大損してもヘッジファンドだけは儲けている
・ヘッジファンドの成り立ち
・儲かるのにヘッジファンドが知られていない理由
・ヘッジファンドとほかの投資との違い
・ヘッジファンドはこうしてどんなときもリターンを追求する
・これがヘッジファンドの実績だ!
・ヘッジファンドのメリット・デメリット
・海外投資を行うことの意味

第2部 ヘッジファンドで儲けを出そう!
・ヘッジファンドはどうすれば買えるのか
・ヘッジファンドの選び方
・ヘッジファンドの購入~利益が出るまでの流れ
・優良なヘッジファンドの紹介
・どのくらいで「資産運用に成功」と言えるのか
・ヘッジファンドにかかる税金はどうなっている?
・その他ヘッジファンドに関する用語解説
・参考文献、資料
・留意事項

・みんなが大損してもヘッジファンドだけは儲けている
 なぜヘッジファンドがよいのか? それは「下げ相場でもリターンを目指す」からです。
 たとえば2008年に起きた「リーマンショック」。「100年に1度」とまで言われた大不況により、世界株式も不動産も、原油価格も大幅に下落しました。
 市場の動きと投資は密接につながっています。要は「景気が悪いと投資の世界も損しやすい」のです。
 しかし、「景気が悪くてもリターンを目指す」のがヘッジファンドです。さらに言うと「景気が良くても悪くてもリターンを目指す」それがヘッジファンドと言えます。

 詳しくはこれから説明していきますが、リーマンショックの時に「みんなが損しても有名ヘッジファンドは儲けていた」と思っていてください。
 有名なファンド以外でもリーマンショックでも損しなかった、むしろ大きな実績を上げたヘッジファンドはたくさんあるのです。


世界株が下がった時の大手ヘッジファンド実績。リーマンショックやアジア通貨危機の時にヘッジファンドがリターンを出していたことが分かる。

 投資において、損する可能性は必ずあります。
 たとえば「絶対に損しない」ものとして銀行などの「定期預金」がありますが、お金を何年も預けて、どのくらい増えているでしょうか。まったくと言っていいほど増えていない、増えてせいぜい数円、数十円、多くても数百円でしょう。
 これが株や不動産などであれば、損するかもしれないものの、投資したお金がもっと大きくなる可能性もあります。
 ものすごく簡単に言うと、「儲かる可能性が高いものは損する可能性もある」ということです。
 そのような状況で、例外的に「リスクに比べてリターンは大きい」のがヘッジファンドです。
 なぜそのようなことが起こりうるのか? 説明していきます。


リスクが低くて平均リターンが高いヘッジファンドA。丸がヘッジファンドのドルクラス。縦軸がリターンで横軸がリスクを示している。

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