世界的な動物写真家、岩合光昭氏のネコの写真展が全国17会場で開催される。
8月8日は「世界ネコの日」とされており、その日にちなんでのイベントの一環だ。
開催エリアは札幌 仙台 岡山 横浜 渋谷 栃尾 水戸 宇都宮 所沢 浦和 柏 甲府 岐阜 尾道 松山 大分 長崎の17会場となる。
併設の物販エリアでは写真展会場限定の岩合氏オリジナルねこグッズが販売されるほか、岩合氏のギャラリートーク、 サイン会などが行われるところもある。
岩合氏の動物写真は非常にファンが多く、写真展の累計来場者数は300万人を突破した。
NHKのBSプレミアムで随時放送されている『岩合光昭の世界ネコ歩き』を視聴している人も多い。
番組内では、岩合氏がカメラを向けると、普通は知らない人を警戒して距離を置くネコたちが岩合氏に近づいてきたり、岩合氏がその場を離れようとしてもついてきたりする。
岩合氏には、動物に好かれる特殊な才能があるとしか思えない。
岩合氏は「ネコは人間とともに世界に広まった。だからその土地のネコはその土地の人間に似る」と語る。ネコと人の付き合いは長い。家のネズミを捕まえるなど人間の役に立ってきたとともに、神の使いとして崇拝の対象になった地域もある。
人間と付き合いの長い動物として、イヌがいる。狩りを手伝う、番犬として家を守るなど、ネコとは異なる形で人間の役に立ってきた。「忠犬」という言葉があるように、人間に忠実で人の言うことにも従う。
ペットの話になると「イヌ派」「ネコ派」に分かれる。イヌが好きな人はイヌの飼い主に忠実な姿に愛着を感じる。近年外国人にも人気の高い柴犬は、特に飼い主に忠実で飼い主以外の人には愛想が悪い点などが好まれている。飼い主が旅行や出張等でしばらく離れていたあとに再会すると全身で喜びを表現する様なども、イヌ好きが愛しく思う点だ。
ネコ派がネコを好きなのは、イヌとは異なる自由奔放なところだ。飼い主と久しぶりの再会をしても、ネコはリアクション1つしない。イヌは飼い主とスキンシップをすることを喜ぶが、ネコは飼い主が触れると嫌がったり、面倒臭そうに対応することも多い。
かといってスキンシップが嫌いかというと、飼い主が家で仕事をしているとパソコン画面をふさいだり、膝に乗ってきたりする。そんな「思い通りにならない」ところがネコの魅力だ。
いわれている傾向として「イヌ的な人はネコが好き、ネコ的な人はイヌが好き」だという。イヌのように忠実で組織の中で動くことが得意な人はネコが好きで、自由奔放で単独行動を好むタイプはイヌが好き、というように分かれるというのだ。
科学的な根拠やデータがあるわけではないが、そう言われると納得する人も多いのではないだろうか。
岩合氏の展覧会のスケジュール等は、
こちらのホームページより確認できる。