迫るアメリカ大統領選。ヘッジファンドはこう動く

 間近に迫ったアメリカ大統領選挙。その結果がアメリカのみならず世界の市場にも大きな影響を与えることが予想され、市場の関係者はその行方に非常に注目している。
 大統領選を見越したヘッジファンドの動きはどうか。資産総額26億ドルの著名ヘッジファンドマネジャー、ダニエル・ローブ氏が、大統領選を前にリスクを最小に抑え、情報公開等は制限する方向であると、フォーブス誌が明かした。

 ローブ氏はイギリスのEU離脱に関して「残留」と予想しており、「まさか離脱するとは予想していなかった」と、損失を生んだ。
そのときの経験から、今回の大統領選挙に関して「予期せぬ事態に備える」としている。

 ローブ氏自身は特定の政党に対する支持を表明してはいない。また、彼は今回の選挙でヒラリー・クリントン氏、ドナルド・トランプ氏のどちらが大統領に選ばれたとしても、その結果を特に気にしてはいないという。
「どっちが勝っても、市場に与える影響は大きいだろう。それと同じくらい重要なのが、アメリカ議会での下院と上院の力関係だ」
そう語る。

 大統領が誰になるか、それにより議会の人員バランスも変わってくる。そのことによる影響も見逃せないとしている。

自身の影響力の大きさを考慮

 ローブ氏は、その力に比べ市場での評価が低いと見込んだ企業や、破綻企業などに投資をしていく。買った会社の経営にも深く関与し、経営を改善させることでその価値を向上させていく投資スタイルだ。
「ローブ氏が買った」という事実のみで株価が上昇するなどの、強い影響力を持つ。彼の行動そのものが市場を動かす。

 そのような自身の影響力もあり、またイギリスのEU離脱では見込みが外れたこともあり、今の段階では目立つ動きを避けている。
「この先に金融危機のような大きな動きは起こらない」と予想しており、イギリスの件では損失を出したものの、第三四半期はプラス5%のリターンを出し、年度の頭から今日までで7.2%のプラスを記録している。

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