2016年も残り1月を切った。2016年のうちに済ませておきたいことの1つが、寄付だ。
「ファシリティドッグ」という存在をご存じだろうか。病院に常勤して医療チームの一員として働く、専門的なトレーニングを受けた犬のことだ。
日本の医療患者やその家族のサポートに関して、残念ながら日本の医療の意識は高くない。
ファシリティドッグは、そのような重病の子どもたちに寄り添い、治療をサポートする存在だ。ただ犬がいるというだけでなく、専門的な医療に関するトレーニングを受けており、治療にも関わっていく。
犬が時々来て子どもたちと少しの時間触れ合うわけではない。犬は病院にいつもいる。
いつもいる犬が支えになる、それが犬のできる治療だ。
ファシリティドッグは、難病の子どもの部屋を訪問し、ファシリティドッグの体をさわったり撫でてもらったり、ボール遊びをしたり、ベッドで一緒に添い寝をすることもある。
他にも、大変な検査や処置のときに傍について応援したり、手術室まで一緒に行ったりといったことも行う。
子どもたちは、ファシリティドッグがいることで、心を開き、治療に前向きに取り組めるようになるのだ。
注射を嫌がるが、ファシリティドッグが隣に座ると、注射をさせてもらえる子どももいる。
「僕の治療はドッグの予定次第だな」と医師は微笑む。
また、子どもたちだけではなく、子どもたちに付き添いをしている家族にとっても、ファシリティドッグが大きな支えとなっている。
加えて、ファシリティドッグの存在で病院の医療スタッフも笑顔になるため、病院の雰囲気が良くなったという声もある。
ファシリティドッグ育成を支えるのは寄付
難病を抱える子どもに寄り添うのは、簡単ではない。ファシリティドッグに選ばれるのは、気質や血統を何代も遡って、信頼性が高い犬と判断された犬だけだ。
その犬を、子犬の頃から適性を厳しくスクリーニングし、専門的なトレーニングプログラムを持つ施設でトレーニングする。
それだけではない。とにかく愛情を持って育てられる。犬は人間を100%信用して育っていく。それにより、心を閉ざした患者が犬に対しネガティブな対応をしたとしても、攻撃的な態度をとったりしない。
ファシリティドッグを育成するのは多くの時間と労力が必要、育成を行える専門的な施設は現在日本には存在しない。そのため、現在日本にいるファシリティドッグはベイリーとヨギは、アメリカから来ている。
ファシリティドッグ普及のための活動は、現在寄付を中心に行われている。子どもを小さくして亡くした人物が中心となって立ち上げた団体だ。
多くの人が協賛し、寄付金集めの活動がなされている。
写真家の桐島ローランド氏、劇作家、演出家、小説家の藤沢文翁氏、クリエイティブディレクターの近衞忠大氏らが中心となり、ファシリティドッグを取り上げた書籍を出版し、トークイベントが開かれた。
クレジットカードのダイナースが自社のカードを使用したスムーズな寄付の仕組みづくりに協力しているほか、高級車のクライスラーなどが協賛している。
ファシリティドッグの協賛、寄付している人の1人は「この活動を通じて、欧米のようなスタイルの寄付が日本でも広まってほしい」と言う。
欧米の寄付のスタイルは「金額ありきで寄付をする」という。チャリティーオークションでも、目指しているのは安く競り落とすのではなく、いかに多くの金額を寄付できるかだ。
また、ファシリティドッグを派遣しているシャイン・オン!キッズは認定NPOのため、寄付金控除のできる領収書を発行できる。
世界の富裕層が行っている巨額の寄付。
寄付をすると人生の幸福度が上がることは、医学的な実験結果からわかっている。チャリティコンサートなどに参加すれば、有意義な時間を過ごしかつ寄付もできる。
人生の満足度を高める時間とお金の使い方だ。
◆ゆかしメディア読者特典つきチャリティコンサート情報
シャイン・オン!キッズ チャリティディナーコンサート2017
国際小児がんの日 オペラの夕べ
出演者:垣岡 敦子(ソプラノ)古橋郷平(テノール)ほか
2017年2月15日(水)カクテルタイムスタート17:30~ ディナースタート19:00~
会場: 国際文化会館(東京都港区六本木5-11-16)
スタイル: 着席
ドレスコード:セミフォーマル
チケット料金:25000円(食事・飲み物込)
※収益金は全てシャイン・オン!キッズの主なプログラムであるファシリティドッグやビーズ・オブ・カレッジ®の運営資金となります。
ご購入・お問い合わせは認定NPO法人 シャイン・オン・キッズ
03-6202-7262 またはevent@sokids.orgまで。
※ゆかしメディアを見たと伝えると、2000円のラッフルチケット(チャリティーくじ引きで使われるチケット)を2枚プレゼント