トランプの資産39億ドル 内訳はこうなっている

 アメリカ次期大統領に就任するトランプ氏。
 不動産王としてビジネスの世界ではすでに有名な存在で、その純資産総額は39億ドルとされている。

 トランプ氏は、この度の大統領就任にあたり、これまで築いてきたビジネスの経営権をすべて手放し、息子を後継者とすることを決めた。
 トランプ氏の手がけてきた事業や資産の内訳を、アメリカのファイナンスに関するウェブメディア、インベストペディアが報じている。

トランプタワーのほか、アメリカの高価な不動産を売買


ニューヨークのトランプタワー/Getty Images
 トランプ氏は世界で一番有名な不動産王だ。
 ニューヨークの派手な「トランプタワー」のほかにも、バージニア州、イリノイ州、フロリダ州、ニュージャージー州、ネバダ州、カリフォルニア州、コネチカット州、ハワイ州などに自身の所有する不動産があり、多くがその州で最も高い建物となっている。

 アメリカ以外ではカナダ、トルコ、パナマ、韓国、フィリピン、インド、ウルグアイに不動産がある。

 トランプホテルもイリノイ州、ネバダ州、フロリダ州、ニューヨークのほか、ハワイにある。アメリカ国外ではアイルランドやパナマなどにもあるほか、バンクーバー、リオデジャネイロなどで新たな建設が進んでいる。


Getty Images
 シカゴ、ロサンゼルスなどのホテルは5つ星評価で、「部屋から出たくないほど豪華」といった声を集めている。

 ハワイにあるトランプインターナショナルホテル&タワーワイキキビーチウォークは、ハワイ州初のラグジュアリーなホテルで、客室数は462と大きいものだ。


ハワイのトランプインターナショナルホテル
 ゴルフコースも17ほど所有する。PGA、LPGAなど数々のトップクラスの大会が行われた歴史あるゴルフコースを買収している一方で、ドバイなどに新たなコースの建設も行っている。

 ホテルやゴルフコースの堅調な経営とは別に、苦戦しているのがカジノだ。「トランプ・ホテルズ・アンド・カジノリゾート」として、3つのカジノを中心に90年代までは大きく業績を伸ばしていたが、その後会社はホテルとカジノ事業を分離させ、カジノも相次ぎ閉鎖、現在は1つのみとなっている。
 トランプ・エンターテインメント・リゾーツは1991年、2004年、2009年、2014年と繰り返し倒産するなど、経営は順調とは言えない。

・モデルマネジメント
 トランプ氏はモデルのマネジメント会社「トランプ・モデル・マネジメント」も設立している。その会社の事業を通じてトランプ氏がミス・ユニバースといったイベントにも関わっていたことから、オバマ大統領はかつて「外交の場にいなくても、彼(トランプ氏)は世界中の指導者と会談を重ねているじゃないか。ミス・スウェーデンやミス・アルゼンチンとね」といったブラックジョークを飛ばしたこともある。

 以上のような事業は、トランプ氏の事業でも知られているものだが、以下はあまり知られていなかったり、撤退したものだ。

・プライベートジェットサービス
「トランプジェット」として知られるプライベートフライトの会社だ。顧客はプライベートジェットの運行時間を1時間単位で購入できる。プライベートジェットを持たない人たちがプライベートジェットをシェアするビジネスだ。
 民間の航空会社の便に搭乗するよりも、短い時間でのフライトが可能になる。

・教育事業
 大学や高校などの公的機関ではないが、教育ビジネスに乗り出したこともある。トランプ氏が立ち上げたのは、不動産やアセットマネジメント、起業家精神や資産創造の方法に関して学ぶことのできる場だったが、需要は少なく、違法な業務があったとして訴訟沙汰になり、ニューヨークの裁判官はトランプ氏が個人的な責任を負うことを命じる判決を下すなど、散々だった。

・ペットボトル入りの水
 様々な「トランプ~」が今も存在するが、そのブランドには「トランプアイス」という水も存在した。トランプ氏はアメリカNBCで放送されていた「アプレンティス」という番組でホストを務めていた。
 これは、応募者が課題に取り組み、成績の悪い者が1人ずつ脱落していくなかで、最後まで勝ち残った参加者はホストが経営する会社の社員として採用されるというもので、販売にはその番組の勝者を起用するなどしたが、売上は振るわなかった。


トランプ氏のプライベートジェット Getty Images
 トランプ氏は、ペットボトル入りの水からラグジュアリーなホテルまで、幅広いビジネスを手掛けてきた。

 大統領就任にあたっての財務情報開示レポートは広範囲にわたり、彼の役職も管財人、会長など様々で、その数は530以上に上る。
 その約半分の会社が、社名に「トランプ」と入っている。すべてが成功しているわけではなく、撤退したもの、訴訟など争いを生んでいるものもある。

 トランプ氏はことあるごとに、総資産は100億ドル近くあると言っていたが、報じているメディアにより多少の差はあるものの、実際の資産は35億~45億ドルと予想される。
 額の大きい資産は以下だ。

14億ドル以上:ニューヨークのトランプタワー、フロリダやニューヨークなどのゴルフコース
5億ドル以上:飛行機
3億ドル以上:ゴルフコースやリゾートからの収入
1億ドル以上:不動産の賃料や販売収入
2500万ドル:ヘッジファンド「ブラックロックス・オブシディアン・ファンド」

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