若い富裕層はなぜ出版に力を入れるのか

 現在、若い富裕層の間で増えているのが「出版」だ。

 金川顕教氏は、立命館大学在学中に公認会計士試験に合格し、デロイト・トウシュ・トーマツに勤務後独立、起業し、30歳で年収1億円を突破、ダイナースのブラックカードを最年少で取得するなど、若くして成功した人物だ。
 その金川氏が、『チェンジ』『年収1億円はお金と時間が増える人』を出版した。その理由を語る。


「僕はインターネットでビジネスをしてきたので、お客様もインターネット経由でした。
 ありがたいことに、僕のことを紹介したい、金川さんの教えがもっと広まってほしいと言ってくださる方もいらっしゃり、『本を出してほしい』と言っていただくこともありました。

 それまで本を出したいと思ったことはありますが、『いつか自分のしてきたことが本になったらいいな』程度です。ですが、よくよく聞いてみると、経営者仲間にも本を出している人がたくさんいることに気づきました。


 出版なんて遠い存在のように感じていたのですが、身近な人がたくさん本を書いていることから、『自分にもできるかもしれない』と思ったのです。
 周りの本を出している人たちを見ると、出版を機に大きく事業も、本人も伸びていました。会社の代表というだけでは、世間は信用してくれませんが、“本を出している=信頼できる人”と思ってもらえるようになっているのです。
 本を読んだ人から仕事の依頼がくるようになるとも聞きました。書店に置いてあることで、いわば本屋さんが宣伝の場所になるのですね。お金を払って本を買い、しかも時間をかけて読んでくださったうえに、自分のしていることをよいと思って問い合わせてくださる。これはとてもありがたいお客様です。

 仕事自体も、今までと売っている商品は同じでも、出版後は高単価化したり、「カリスマ○○」と呼ばれるようになったりと、ビジネス飛躍のきっかけにしているケースをたくさん見ました。
『人生は一度きりなのだから、自分のしてきたことを残してみたい』そう思い、チャレンジしてみることにしました」

本でできた、親孝行

「とはいえ、やり方もわかりません。
 本を出している経営者から、『出版プロデューサー』という人を教えてもらい、お会いしたところ、本の内容を考えたり、売り出す方法を提案していただき、これまでに2冊の本を出すことができました。
 おかげさまで、今は1万部売れればいいほうと言われているなか、『チェンジ』は1万5000部、『年収1億円はお金と時間が増える人』は発売直後に重版がかかるなど、前作を超える売れ行きを記録しています。

 本を出したあとの反応は、予想していた通りであり、また予想以上でした。僕はインターネットで集客したり、商品を販売してきましたから、主戦場はインターネットです。
 本は現物があり、お店で販売していますから、リアルな世界と言えます。そのリアルな世界からのお問い合わせや、お仕事の依頼が多く来るようになりました。
 周りの人の僕を見る目も変わりました。『あいつ本出したぞ、すごいぞ』という感じですね。僕自身は、何も変わっていないのですが(笑)。

 以前ブログに書いたことでも、同じような内容が本に書かれていると、読んでくれる人の受け取り方がまったく違いました。人は本の内容を信用するのだなと。

 ほかにも嬉しかったのは、パソコンもスマートフォンもまったく使えず、僕が何をしているのかわかっていない父親や、母親にも本を渡せたことです。

 親には今まで苦労をかけ、2浪の末私立大学に行かせてもらい、会計士の専門学校に通うなどたくさんお金も出してきてもらいましたから、自慢の息子と思ってもらえた、少しは親孝行できたのではないかと思っています」

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