フォーブスが発表した世界の長者番付、著名ヘッジファンドマネジャーの資産額はどのくらいで、何位くらいにランク入りしているか見てみよう。
上位にランクインしたヘッジファンドマネジャー10人のランキングは以下だ。
フォーブスの発表をもとに、ゆかしメディア編集部が作成
トップはジョージ・ソロス氏となる。日本円にして約2.79兆円だ。引退するも現役復帰し、イギリスのEU離脱に伴う市場の動きを見事に当てた一方で、アメリカのトランプ大統領誕生に伴う相場では読みが外れ、10億ドルの損失を被るなどしている。
ジョージ・ソロス氏/Getty Images
この下の順位では、ツーシグマの経営者、ジェフ・オーバーデック氏とデビッド・シーゲル氏がそれぞれ48億ドルで339位、スタンリー・ドラッケンミラー氏(348位、47億ドル)といった実力派ヘッジファンドマネジャーが300位台に名前を連ねているほか、474位にはかつてタイガー・ファンドを率い、後身に多大な影響を与えた伝説のヘッジファンドマネジャー、ジュリアン・ロバートソン氏(38億ドル)の名前もある。
500位台はおらず、603位にダニエル・オク氏(32億ドル)、ロバートソン氏のタイガー・ファンド出身でバイキング・グローバル・インベスターズの創業者であるCEOのアンドレア・ハルボーセン氏が630位(31億ドル)、今年から長者番付入りのクリフ・アスネス氏(30億ドル、660位)、ヘッジファンド界の大御所レオン・クーパーマン氏、ケンタウロス・アドバイザーズの創業者、ジョン・アーノルド氏(30億ドル、660位)と続く。
2016年はヘッジファンドが運用で苦戦、解約も相次いでいると再三報じられてきたが、上位にランキング入りしているヘッジファンドマネジャーの多くは資産額を増やしており、全体的に世界の億万長者がその数、資産額を増やしている昨今の全体の風潮に違わぬ動きだと言えるだろう。