ガンダムが30年ヒットした秘密1(富野由悠季監督)

宮崎駿氏の方が作家としては上?

 「鉄腕アトム」「鉄人28号」などは、言わずと知れたロボットものだ。だが、あまりメジャーなジャンルではなかった。富野氏が選んだのはなぜか? あまり誰もやりたがらなかったということで、まだまだ開発の余地が大きかったのだという。

 「巨大ロボットものの専門家の道を選んだのは、オリジナルストーリーを作ることができるからです。生活費をもらいながらストーリーを作る練習を毎日できるという魅力的な職場です。必ずしもこのジャンルが好きで来ているわけではないんです」

 ロボットのジャンルで30年もの間、第一線で活躍し、そして、ガンダムはいまだにヒットし続ける。どんなストーリーも描ける、という自負も持っている。だが、同世代の宮崎駿氏には、勝てないと思っているようだ。

 「オスカーを獲った彼は作家です。僕は作家ではないということなのか、これは能力の差としか言いようがないですね。宮崎駿のようになれないのだから」

 しかし、富野氏は日本を代表するアニメ監督として、今年のロカルノ映画祭では名誉豹賞を受賞。海外でも大きな評価を得た。どちらが上ということは断言できない。それは、ファンそれぞれが決めることだから。


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