マグロの初競りで、毎年とんでもない高値で落札していることで話題の寿司チェーン「すしざんまい」を展開するつきじ喜代村のマグロが、「セリで落札された最も高額なマグロ」としてギネス世界記録に認定され、認定式が行われた。
認定されたのは2013年に落札された青森・大間産222kgの本マグロで、価格は1億5540万円となる。
ギネスの公式記録員より、「マグロ大王」ことつきじ喜代村の木村清社長に認定証が渡された。
認定式にはAKB48チーム8の坂口渚沙、岡部麟、小田えりな、倉野尾成美も駆け付けた。
すしざんまいは現在、漁獲量減少が問題になっている水産資源としてのマグロの復活にも、20年以上前から力を入れている。
それにより、かつてマグロがほとんど獲れなかった北大西洋、インド洋などでの漁獲高を増やし、日本の水産資源消費に対し目を光らせる環境保護団体のグリーンピースに「キムラさんのやることは全部OK!」と言わせているほか、
海賊行為が問題になっていたソマリア沖の海賊に、略奪行為の代わりに漁業で収入を得る方法を教え、「平和的に海賊を壊滅」させるための一助になるなど、日本や外国の政府からもその行動が評価されている。
「マグロは産卵前の今の時期が一番おいしい。これからも多くの方に、マグロを楽しんでもらいたいですね」
木村社長は語った。
なお、つきじ喜代村は現在6年連続で初セリのマグロを落札しているが、多少ご祝儀価格が乗るとはいえ、マグロ1本は高品質なものでも200万~300万円程度で落札できる。
セリで大きな競争が起こったときのみ、値段はつり上がっていく。
実際に、強力なライバルがいなかった2015年の初セリは、マグロが180kgと小振りだったこともあるが、451万円と標準的な初セリ価格だった。
今年の初セリはライバル「元気寿司」の入札もあり7420万円まで大きく値がつり上がったが、2013年の1億円突破以降はそこまで高い金額になっていない。
落札金額が高いほうが話題にもなるため、広告費として考えれば安くなる。