世界の「超一流」はこんな立ち居振る舞い

 富裕層の域を超えた、世界の「一流」の枠を超えた「超一流」というカテゴリーの人は、どんな見た目をしているのか?
「魅力のある人」「魅力のある振る舞いとはどのようなものか」を研究し『自信と望むキャリアを手に入れる 魅力の正体』という著書を執筆し、エグゼクティブコーチとして多くの人の魅力を高めるためのトレーニングを実施している池原真佐子氏に話を聞いた。


「私がお会いしてきたなかでも、トップレベルのお金持ちであることは間違いなく、また印象に残っている方が2名いらっしゃいます。
 お1人は、誰もが知る世界的企業の役員の方でした。
 最初はその方のバックグラウンドを知りませんでしたが、そこにいるだけで、周りの人たちと比べずば抜けて違う存在感を放っていたのです。

 その方の服装にも、まったくスキがありませんでした。ご自分の格、サイズにぴったり合わせて採寸された服を着てらっしゃったのです。
 服装だけでなく姿勢、たたずまいにも、その場に立っているだけで人が近寄りがたいと思わせるようなオーラを発していました。

 超一流と言われるような方は、みなさん「自分のステータスにふさわしい恰好をされている」と感じます。
 仕事で結果を残し、一流と呼ばれる方は、ご自分が一生懸命働かれたのはもちろんですが、いかに人に動いてもらい、力を発揮してもらうかをしてもらわなければ大きな成果にはなりませんから『人がついてくるかどうか』がとても大切になります。
『ついていきたい、助けたいと思ってもらえる』雰囲気があるものです。

 面白いもので、起業して短い期間で成功し、非常に調子がよいように見える方にお会いしましたが、羽振りのよさそうな感じをアピールした派手な服装で、少し人を見下すような立ち居振る舞いをしていました。私はそのとき『この人はこの先、苦労されるのかも』と感じました。
 そして、その方から温かみや信頼を感じにくいと思ってしまったのです。
 実際に、その後その方の事業は苦しくなっていたようです。

 その点、さらに上のステージに達している人は見た目を整える目的を「どう信頼を得るか」にしている印象です。相手を不快にさせないことに注力されています。
 そして、目の前にいる相手が世界一大事な人である、という雰囲気を醸し出しています。

 先ほどの別格感を漂わせていた方も、私と一緒に甘いものを食べに行ったりと、気さくな方です。どれほど凄い仕事をしていても、私に劣等感を抱かせることもなく、私のことを世界で一番大切にしてくれている、と思わせてくれます。私だけではなく、どの相手に対しても、そう思わせてくれるのです。
 また、もう1人の方も強い印象を残しています。ある方のバースデーパーティーでお会いした、ご出席者のご友人という方なのですが、私はどのような方かも知らず、くだらない話をして冗談ばかり話していました。。

 あとでしゃべりすぎたと思ったくらいに話してしまったのですが、その方は終始ニコニコと私の話を聞いてくださいました。

 冷や汗をかいたのは、そのあとのことです。その方は、某国の王室の方だったのです。
『そんな偉い方に、なんてくだらない話をしてしまったんだ!』と、頭を抱える思いでした。

 どちらの方も、本当に気さくで、偉そうにする感じがまったくありませんでした。そして目の前にいる私のことを、世界一大事な人であるという雰囲気で接してくださいました。
 大した話はしていないのですが、今でも思い出すくらい、印象に残っている方たちです。

 印象に残ると、何かあったとき「あの人だよね」と思い出してもらえる。
 何もしていないのに、印象に残っている。超一流とされる方には、そのような雰囲気があるように感じます」
「何もしていないのに印象に残る」
 そんな振る舞いはどうすればできるようになるのか? 後半記事「人が従う「カリスマ●●」になる方法」

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