アメリカの大手ヘッジファンド、ルネッサンス・テクノロジーズが保有し、同社に利益をもたらした日本株がある。
その会社の名前は、サイバーステップ。ブルームバーグが報じたところによると、ルネッサンスは3月27日、サイバーステップ株5.43%を保有していると明らかにした。それと同時に、それ以前の持ち分が2.57%だったこともあったと発表した。その後の4月の届け出では、8.58%まで持ち分を増やしていた。
サイバーステップは、オンラインゲーム開発を手掛ける会社で、その業界以外にはあまり知られていない存在だったが、その後急成長。同社株の過去1年の株価上昇率は1813%。サイバーステップ株の4月から6月の上昇率は日本株で2位となった。
サイバーステップのホームページより
ルネッサンスがサイバーステップの持ち株から得たリターンは、プラス6倍を超えた。ルネッサンスは株の一部を売却して利益を確定したが、6月30日時点で現在も3.45%を保有し、引き続きサイバーステップの大株主となっている。
サイバーステップは日経新聞の発表した「伸びる会社MIDDLE200」で7月3日10時現在1位となっている。
連結経常利益は従来予想の4400万円から3億3000万円に上方修正。4月に発表された第3期決算では、連結経常損益は前年同期の3億5000万円の赤字から2億2000万円の黒字となっている。
サイバーステップの社長、佐藤類氏は「とりあえず世界一を目指す」を掲げ「世界で初めてのサービスや企画、あるいは世界で一番の実績となるような開発、展開などにチャレンジしていく」としている。
同社は7月、8月にも目玉商品のリリースを予定しているとされ、今後も株価は好調だろうと考える投資家は多い。